修論執筆を振り返って
鈴木 真奈 (2012年2月末)
修士論文タイトル シャイネスとコミュニケーションに対する抵抗との関連
―話題と発信手段の条件を考慮して―

【テーマ設定にいたるまで(着目理由、決定までの流れ)】

電話相談の受け手スタッフとして、子どもたちの相談を受けていく中で、普段の何気ない「雑談」の話し相手を求めてかけてくる子どもの実態を知ったことが、このテーマ設定のきっかけの一つです。「話したくても話すことができない」子どもたちの存在がとても気になるようになり、そのような状況にある人々へのサポートを考えたいという問題意識からこのテーマにいたりました。
シャイネスに注目した理由としては、シャイネスは対人不安の一種とされており、シャイネスが高いものは、自分のことを話すとき、他者からの反応に敏感になると考えられ、他者と比べて、自己開示行動は低くなると考えられたからです。
そこで、相談機関の例をとりあげ、話題と発信手段を考慮して、シャイネスとコミュニケーションの関連について考えることで、「話したくても話すことができない人々」のサポートを考えるきっかけの一つにしたいという思いから、このテーマ設定にいたりました。

【苦労したこと】

修士論文を書くうえで、もっとも苦労したことは、「テーマ設定」です。興味があること、自分が知りたいと思っていることをどのように調べるのか、また、調べたことが何の役にたつのか、「方法論」と「研究の意義」を考えることに本当に苦労しました。私にとって、自分の興味・関心をどのように研究として位置づけていくのか、これらのことを定めていくことが、修士論文を書くうえで、もっとも苦労したことです。

【修士論文を終えて満足していること】

修士論文を終えて満足していることは、私が二年間ずっと知りたいと思っていたことを、直接的な形ではないかもしれないけれど、明らかにすることができたことです。自身の問題意識から離れることができず、行き詰ってしまったことが何度もありました。しかし、中間先生のご指導により、二年間ずっと変わらず同じ問題意識にそって研究を行うことができました。二年間ずっと同じ問題意識のまま、自分の興味・関心にそったテーマで研究を行い、修士論文として提出することができ本当によかったと思っています。

【後輩へのメッセージ】

私は、今、本当にたくさんの方々に感謝の気持ちでいっぱいです。中間先生をはじめ、先輩、後輩、同期の皆様にはご迷惑をいっぱいおかけしました。二年間本当にありがとうございました。  
後輩のみなさま、中間先生は本当に素敵な先生です。修士論文の再提出、本当に最後の最後まで、丁寧にご指導してくださいました。休みの日も、大学へ来て、夜遅い時間まで一緒に残り、ご指導をしてくださいました。中間先生のご指導がなければ、私は論文を提出できていません。中間ゼミに所属させていただき、本当によかったです。  
これから、本格的に論文に取り組んでいかれると思いますが、お身体には気をつけて取り組んでいってください。


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