2024年度についてのお知らせ

 2024年度はゼミ生の受け入れを行っておりません。そのため,卒業生・修了生についてのページとなります。ご了承ください。

ゼミの特徴

 私の専門が,自己論や青年心理学になりますので,そのようなテーマに関心のある人たちが集うゼミとなります。
 心理学の研究法に則って,卒業論文や修士論文の作成に取り組みます。
 ゼミの雰囲気は,構成メンバーによってかなり異なりますが,OB・OG会もあり,その後も楽しく集っています。

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ゼミの進め方

■文献講読+研究発表
 問題意識が定まらない時には,文献を読み進めます。論文の形式,読み取り方などについて学びます。また,論文をもとに議論するということについて学びます。その議論を通して,自分の問題意識を形にしていきます。
 テーマが決まってきたら自分の問題意識に基づいて発表していきます。
 毎週,担当の発表者を1~2名立てて,順番に発表していきます。

■行事
 大学院(昼間クラス)・大学院(夜間クラス)・学部のメンバー全員そろっての合同ゼミを年に2回程度実施。

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なかまゼミのなかま:卒業生

■卒業生(2009年までは福島大学,2010年以降は兵庫教育大学)
・論文タイトルは各論文の「論文要約」にリンクしています。
・名前にリンクのあるところからは,各執筆者による「卒業論文執筆を振り返って」コメントを見ることができます。

卒業年 氏名 卒業論文題目
2008.3 入江 翔子 理科の好き嫌い・学習動機づけについての要因モデルの検討ー授業場面・遊び経験・科学や科学者へのあこがれに注目した研究ー
2008.3 神尾 洋 自己開示の程度と抵抗感に対する自己開示内容および学校段階・性別の影響について
2008.3 佐々木 純 対人的志向性が「沈黙」と「情報過多」場面における反応に及ぼす影響
2009.3 中村 愛 同調行動に及ぼすリアクタンス効果に対する性別および脅威の影響について
2009.3 森 悠希 大学留年者の不適応要因について~大学生活の様相に注目して~
2009.3 上里 彩香 「ひとりでいられなさ」と大学生活不適応感との関連 ―ストレスの感じやすさを考慮して―
2009.3 北部 大輔 青年期の孤独感におけるアサーションの問題
2009.3 木村 明日香 対人関係場面における暗黙の理論と目標指向性との関連について
2009.3 玉川 真弓 中学生の親子関係・友人関係の変化が「自律」に及ぼす影響について
2009.3 野元 寛子 大学生の大学適応感について~対人ストレスコーピングと領域の重要度認知の観点から~
2012.3 嵩 直樹 社会的場面における自己制御について-課題と他者状況による違いの検討-
2012.3 福井 康平 ロック・ミュージックの印象形成における歌詞・メロディーの影響について
2013.3 居内 瞳 女性小学校教師の化粧度と心理特性、およびストレスとの関連について
2013.3 壱岐 仁美 中学校・高校時代の女子のうわさについての実態
―インタビューを通した分析―
2013.3 岩本 慧美佳 大学生の結婚観と恋愛意識の関連
2014.3 畑山 奈緒美 音楽に含まれる歌詞条件の違いが文章課題の遂行に及ぼす影響について
2015.3 仲上 寛紀 大学生における自立についての意識と現状
2016.3 岩谷 政志 幼児期における音楽教育について―わらべうた実践の観察を通して―
2016.3 吉村 篤樹 教職志望の変動要因について
2017.3 杉浦千珠子 中学生の挙手行動に関する研究
~個人の内的要因と状況要因からの検討~
2019.3 田邊 和夏子 私たちはなぜ「泣いてはいけない」と思っているのか
2019.3 福井 さやか 注意傾向の個人差による行動および認知の差異の検討
2020.3 北野 智生 アクティブ・ラーニングを支える要因についての探索的検討
―実線事例の分析を通して―
2020.3 眞嶋 結香 中学生の同調について
―規則場面・人間関係場面・集団行動場面における検討―
2021.3 江端 優香 大学生のInstagramの投稿行動の実態とそこに影響を及ぼす自己意識特性について
―なぜ彼/彼女らは疲れないのか―
2022.3 和田 万葉 頑張り方の選択と他者意識との関連について
―状況及びパーソナリティ要因も考慮して―
2023.3 田原 凛子 学校に行くことに対する義務感の研究 ―中学生を対象にして―
2024.3 小林 祐太 話し合いの場面で発言しない理由 ー 自己意識と他者意識との検討 ー
2024.3 末武 佳奈 思春期女子の人間関係の悩みの行方

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なかまゼミのなかま:修了生

■大学院生(兵庫教育大学)
・論文タイトルは各論文の「論文要約」にリンクしています。
・名前にリンクのあるところからは,各執筆者による「修士論文執筆を振り返って」コメントを見ることができます。

修了年 氏名 修士論文題目
2011.3 中島 健太 協同学習についての研究
2011.3 山村 利香 「孤立化」と「主体性の喪失」が教師のバーンアウト傾向に及ぼす影響について
2012.3 鈴木 真奈 シャイネスとコミュニケーションに対する抵抗との関連―話題と発信手段の条件を考慮して―
2012.3 藤原 希 恋愛関係崩壊時の状況がその後の過程に及ぼす影響について
2012.3 河合 俊成 部活動に対する自己効力感の変動と部員としての意識との関連 ―強豪高校サッカー部員を対象に―
2013.3 薗 里奈 課題遂行のための使用方略と先延ばしとの関連について―課題遂行時の状況を考慮して―
2013.3 松崎 京子 苦手な生徒との出会いが中学校教師に与える影響
2013.9 和田 敏江 専門学校1年生における学業成績と心理的要因の関連性
-入学前を含めた8ヶ月間の追跡調査より―
2015.3 小俣 直由樹 学習者の省察を促進するファシリテーションについての研究-プロジェクトアドベンチャーを題材にして-
2015.3 長谷 拓郎 日本のニューカマー児童における言語教育のあり方についての研究
2016.3 泉 美穂 児童期から思春期の自己概念に対するソーシャルサポートの影響-サポートの送り手の要因を考慮して-
2016.3 藤井 三和子 高校生の友人関係の特徴とアイデンティティ発達との関連
2016.3 冨田 幸子 いじめ撲滅劇参加による中学生の変容―短期的および長時間経過後の振り返から―
2017.3 青平 中国内モンゴル人青年の民族アイデンティティの諸相
―出身民族への所属意識と行動面での表出をめぐって―
2017.3 高山 美畝 中学生におけるレジリエンスと学校適応感・ライフイベントとの関係
2017.9 曾 キン 中国における大学生の学習状況は進学動機・専門選択理由とどう関連するのか
-日本語専攻の学生を対象に-
2018.3 曲 五月 子どもの不登校経験にみる母親の心理変容過程
―中年期女性に焦点を当ててー
2018.3 松永 梨沙 中学校教師における怒りの感じやすさと表出に関する研究
2018.3 森本 大吾 身近な他者との会話と高校生の進路成熟との関係
―教育・職業・人生3側面についての検討―
2020.3 大島 秀子 キース・ジョンストンの語りから“よいインプロ”を探る試み
―TAE手法による分析を用いて―
2020.3 原 真奈美 外国人が日本において就業しながら資格取得を目指す過程
―EPAインドネシア人介護福祉士候補者の学習における自律をめぐる考察―
2020.3 前田 真弥 外国人留学生の就職決定への過程
―TEAを用いたライフストーリーの分析から―
2020.3 碓井 大将 放課後児童支援員として子どもたちの宿題とどう向き合うか
-ワークショップから見えてくる理想と現実-
2020.3 寒川 鉄平 中学校教師のワーク・エンゲイジメントの特徴および関連要因の検討
2020.3 長谷 守紘 中学校から高校への学校移行における時間的展望と学校適応
2020.3 川北 香織 中学生の学級での友人関係と学級環境との関連 -相互理解活動の視点から-
2021.3 畑中 敬子 授業内での発言を妨げる要因の検討 -「自由に発言できる教室」を目指して-
2021.3 馮 輝 青年期の恋愛崩壊に対するコーピングの諸相-恋愛崩壊のパターンと性別による差異の検討-
2022.3 高橋 麻子 中年期に日本語教師職を選択した女性3名のキャリアテーマ
―異なるライフコースにおける構築の様相―
2022.3 小牧 由美子 外国人留学生の進路選択行動に関する研究
―進路選択自己効力と日本語能力自己評価が及ぼす影響に着目して―
2022.3 南山 晃生 児童の思考力に関連する学習行動と動機づけについての研究
―課題解決的な学習を学びの充実につなげるために―
2023.3 謝 永喆 青年期の恋愛依存に関する研究
2023.3 名田 文子 自己への気づきを促すアート表現の可能性
―可視化・空間化された自己世界の検討を通して―
2024.3 田中 康雄 幼稚園で展開される「ひとり遊び」についての考察
―観察を通して見える遊び姿の多様性に注目して―
2024.3 高橋 華奈 経済連携協定に基づく外国人介護職員と日本人介護職員の職務継続意向について ―職務面および生活面における満足度との関連から―
2024.3 綿貫 克洋 自己調整学習の観点からみた学習過程の多様性と学習者の個人差の検討 ―問題解決を主眼とする高校生の探究活動において考慮すべき要因として―

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ゼミを希望する方へのメッセージ

■学部生へ
  ゼミでは、卒業論文を作成することが大きな目標になります。心理学の研究手法にのっとった卒業論文を作成します。調査や実験を行ってデータをとり、分析していくという手続きが入るため、早めに問題意識を決める必要があります。
 ※実験や調査において、謝礼の用意が必要な場合があります。
 そのような形式的な手続きよりも、自分の問題意識を明確にして、それに取り組むという手続きを最重要課題としています。当たり前のことに疑問をもったり、知っていることをさらに深く知ろうとしたりすることで、問いは見つかります。ただ、その問いが検討可能な問いなのか、さらに精査する必要があります。問いが見つかったら、その問いに対して主体的に挑む姿勢が必要になります。要は、自分の頭、さまざまな力を駆使して、しっかりと考え、調べ、検討するということです。
 また、調査や実験をする場合には、他者の協力が不可欠です。ネットワーク作りに日頃から励むと同時に、調査や実験の際のマナーなど、しっかり身につけましょう。
 卒業論文執筆においてはその過程を経験してもらうことに重きを置くため、結構しんどい思いをすると思いますが、そこにのれたら充実感を経験することもできます。卒業論文を書き終えた時、その卒業論文が、自分の思いやがんばりなどのつまった、愛着のもてるものにいなっていたら、指導教員としてこの上なく幸せです。

■院生へ
 本当に自分が知りたいことを核として問題意識を作っていかないと、途中でつらくなります。でも、そのようなテーマには、多くの場合、自分の思いこみがかなり強く入り込んでいます。その思いこみが思いこみであることに向き合える人、魂をもって自分の問題意識を深めていける人、大歓迎です。

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