修論執筆を振り返って
薗 里奈 (2013年2月末)
修士論文タイトル 課題遂行のための使用方略と先延ばしとの関連について
―課題遂行時の状況を考慮して―

【どうしてこれに着目したのか】

「ほめ」→「笑い・ユーモア」→「先延ばし」というテーマの変遷を遂げました。見ての通り、最初のテーマと全く違うテーマになりました(笑)テーマが変わるごとに先行研究を読みましたが、自分が何を研究したいかわからず、迷走に迷走を重ね…最終的に自分自身がやりたくないことを先延ばしにしてしまうことから、「先延ばし」に辿りつきました。そこから、何が研究されていて、何が研究されていないのかを知るために、批判的に先行研究を読み、ゼミでそれを発表し、色々な意見をいただき、問題意識を狭めていきながら、テーマを決めました。

【どんなことに苦労したのか】

  自分自身の問題意識を修論のテーマとして、掘り下げることにとても苦労しました。テーマが決まりかかると同様の先行研究を見つけたり、調査方法まで進まなかったり、なかなかテーマが決まらず、結局何がやりたいのかわからない…という状態に度々陥りました。また、質問紙の作成では、場面想定での言い回しを考えること、分析では、要因を多くしてしまったため、分析が複雑になり理解することに時間がかかりました。
  修論を実際に書き始めると、「問題と目的」の壁にぶつかりました。大量の先行研究の中から、必要な部分を抜き出し、流れを作って問題意識につなげていくことに苦労しましたが、毎週のゼミのレジュメとKJ法がとても役立ちました。また、「総合考察」においては、結果との違いがよくわからず、なかなか書き進めることができませんでした。今思えば、結果と「問題と目的」とのつながりが明確でなかったため、この修論で何が言いたいかをわかっていなかったからだと思います。
  あとは…教員採用試験との両立がすごく大変でした。M2の前期は、色々と必死すぎてとりあえず大変だったという記憶しかありません(笑)

【執筆を終えて自分なりに満足していること】

テーマは変わっても、今までの取り組みが全て役に立ったことです。テーマが変わるごとに、「先行研究を探す→まとめる→反論する→ゼミで発表する」を繰り返した結果、最後の「先延ばし」の時にはスムーズに先行研究を調べることやまとめることができました。また、ボツになったテーマの先行研究を取り入れることができ、違う視点から修論を考えるきっかけにもなりました。テーマが決まらずフラフラしていた時は、本当に苦しく、意味ないなと思っていたのですが、今では、胸を張って役に立ったと言えます!

【後輩のみんなへ】

  “よく遊び、よく学べ”という中間先生の教えの元、本当に充実した2年間を過ごさせていただきました。ゼミでの行事も多く、たくさん楽しいことがありました。一方で、週に1回あるゼミの時間は、他の方の研究について議論したり、自分の研究について意見をもらったり、すごく学ぶことの多い時間でした。また、中間先生の熱く心に響くご指導のおかげで、真剣に修論に取り組むことができ、修論を通して、自分のことをたくさん知ることができました。大学院に進んで、中間ゼミに所属させてもらえて本当によかったです!
  楽しいこともしんどいこともいっぱいあると思いますが、大学院に来てよかった!と思えるような2年間をお過ごしください!


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