卒論執筆を振り返って
眞嶋 結香 (2020年3月末)
修士論文タイトル 中学生の同調 につい て
―規則場面・人間関係場面・集団行動場面における検討―

【テーマに着目した理由】

私は、3回生の頃から「いじめ」について調べていました。 いじめがなぜなくならないのかということについて調べている中で、現在のいじめが見えにくくなっていることが明らかになりました。 その原因として、「関係性攻撃」「いじめの4層構造」「傍観者」が挙げられました。 「関係性攻撃」「傍観者」が中学生に多く、中学生の特性として「同調」が見られました。 同調について先行研究を調べる中で、いじめと「同調」「傍観者」は関係しているのではないかと考えました。 また、現在のいじめについて考えるうえで、中学生の同調について研究する必要があるのではないかと思い、 中学生の同調に着目しました。

【制作の過程、苦労したこと】

 今回の研究では、中学生を対象にアンケート調査を行いました。 アンケート調査の質問内容や場面を考える際に、中学生に身近な場面で、 研究の目的に沿った場面を作成することの難しさを感じ、苦労しました。 また、アンケート調査の統計にも苦労しました。先生に何度も統計の仕方を教えていただいて、 何度も本を読んで、やっとできるようになりましたが、3回生の頃から自分で進んで勉強しておいたらよかったなと思いました。  卒業論文の本文の作成では、これだけの長文を書いたこともないし、 感想文くらいしか書いたことがなかったので、問題と目的・考察を書く時には特に苦労しました。 何度も書き直し、自分が何を書きたかったのか分からなくなる時もありましたが、 分からないときはいつでも先生が聞いてくださってアドバイスをくださったので、 よりよいものを作ろうと最後まで頑張ることができました。

【執筆を終えて】

アンケート調査を1校でしか取れなかったことや、場面設定で少し反省点は残りましたが、 時間をかけて何度も練り直して制作することができたことで、納得のいく卒業論文が書けたと思います。 一番に達成感を感じました。丁寧にご指導してくださった先生、アンケートを受けてくださった中学校、 一緒にゼミをしてきた学部生、発表会などでアドバイスや意見をくださった院生の皆さんには、感謝でいっぱいです。 ありがとうございました。

【後輩のみんなへ】

卒業論文は本当に大変で心がおれそうになることもありましたが、頑張り切った後には達成感があります。 急に卒論が近づいてきてから一からするのはしんどいと思うので、 3回生の間から、コツコツいろんな視点で調べたり勉強したりしておくことがいいと思います。 はじめのうちはとにかく自分が興味のあることを調べていくといいと思います。 調べていくことで自分の興味関心を確認することができるし、必ず卒論の材料や問題意識に活かせると思います。 論文の制作は、何度も練り直して試行錯誤して、作り上げていくことが大切だと思います。 卒業論文の制作、ゼミでの学びは、必ず今後の自分の学び、財産になると思うのであきらめずに頑張ってください。


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