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理数系教員養成特別プログラム(理科)
【概要】
大学の学部4年間で中学校・高校の教員免許(理科)のための科目を履修していない方でも教員免許を取得できます。長期履修制度(3年間)を利用して、兵庫教育大学内で開講されている学部の教職課程の単位と大学院の教育課程の単位を取得することによって、取得単位に応じた教員免許が取得できます。
【どのような人がこのプログラムの受講の対象ですか?】
受講の対象者についてですが4年制の大学卒(または卒業見込み)の方で、中学校や高等学校等の教員免許状(理科)を持ってない方が理数系教員養成特別プログラム(理科)の受講の対象者となります。このプログラムを利用して大学院で受講するためには、理数系教科マネジメントコース(理科)の入学試験と、理数系教員養成プログラムの試験(8月、11月)の両方に合格する必要があります。試験の詳細については、大学の入試課で発行している大学院の募集要項の他、大学院生向けに入試課がホームページを作成していますので確認してください。
【現在のプログラムの受講生の人数】
理数系教員養成特別プログラム(理科)を受講している人は、令和4年度現在、大学院1年次生に3人います。
【プログラム修了生の声】
3年間の修士課程を経てプログラムを習得すると、ほぼ全員が中学と高校の理科の専修の教員免許を取得し、各地で行われる教員採用試験を受けて中学や高校の先生となります。プログラムの修了生の声を紹介します。
■ 令和3年度から公立高校で勤務のA さん
大学院に在籍しながらも、理数系教員養成特別プログラムのおかげで、3年間の充実した履修プログラムにより、中学・高校の教育実習に加え、CST(コアサイエンスティーチャー)の資格や中学と高校の理科の専修免許状を取得することができました。そして、理科コースだけに留まらず、教科の垣根を越えた学びのチャンスが多くあり、大学の教職員の方々、現職の先生方や学部生、留学生との多くの出会いがありました。
さらに、学祭でのサイエンスショーやサイエンス祭の企画・運営など、理科を通して地域の人々との交流があり、課外活動においても充実した時間を過ごすことができました。
課題研究では、科学的な見方・考え方の基本を実践から学ぶことができました。先生の熱心な指導に支えられ、最後までやり遂げることができ、大きな感謝でいっぱいです。
卒業できた今、私が大学院で挑戦、努力し、頑張ってきたことは、大きな自信となっています。4 月からは教壇に立ち、これまでの学びを生かし、情熱と愛情たっぷりの授業を行うため、学び続ける教師として成長していくことで、大学院でお世話になった先生方への恩返しがしたいと思っています。
■ 令和3年度から公立中学校で勤務のB さん
― 3年間で教員へ ―
このコースでは、物理・化学・生物・地学の全てにおいて専門的な知識を持った先生がおり、研究や授業を通して中学校や高校の理科の教科内容を広く深く学習することができました。また、先生方や同級生などの前で模擬授業を行う機会もあり、教育現場で働くための実践的な指導力等も養うことができました。同級生は教育学部以外の出身者や社会人経験者が多いです。専門的な教科カリキュラムは理数系教科マネジメントコースの方と基本的に同じなので、コースに在籍している現職の教員の方々と交流して学校現場について様々な事を教えてもらい、教員として働くイメージが持てました。
3年間で免許を取得するため授業数が多く忙しい日々ではありましたが、先生方や同級生と楽しく過ごすことができました。
【これからこのプログラムを受験する方へ】
3年間で、理数系教科マネジメントコースの単位と、中学校や高等学校での教育実習をはじめとした教員免許状取得に必要な単位を取る必要があります。所定の単位を取得することにより大学院修了時の専修免許が与えられるので、公立の中学校や高校に就職の際に給与の面からもすこし優遇されます。大学が教員養成系でない大学を卒業した方や、しばらく社会人の経験をされて転職したい方が主にこのプログラムを受講しています。先生になりたいという強い意志があれば、きっと願いは叶います。このプログラムの受講の条件に当てはまる方はぜひ受験をお勧めします。